岡村考二フルート教室　横浜市青葉区「たまプラーザ教室」／東急田園都市線徒歩3分　川崎市麻生区「新百合ヶ丘教室」／小田急線バス8分　初心者から専門的に勉強される方まで基礎から丁寧に指導いたします。

アルソ出版／ザ・フルート第74号掲載記事（2005年2月20日発行）

岡村考二 第10回クリスマス・フルートコンサート

2004.12/13(月) 神奈川・フィリアホール
ピアノ：長谷川由美子

シューベルト：アヴェ・マリア
グルック：精霊の踊り
エルガー：愛の挨拶 Op.12
ドビュッシー：亜麻色の髪の乙女
ドビュッシー：月の光
クリスマス・メドレー
ゴーベール：ソナタ 第２番
ドップラー：ハンガリー田園幻想曲 Op.26

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　毎年恒例となっている岡村考二氏のクリスマスコンサートが2004年12月13日に開催された。岡村氏は横浜を中心にコンサートやフルートの指導を行っており、ファンも多く、会場は曲が進むにつれてほぼ満席に近い状態となった。
　プログラムも誰もが聴きやすく馴染みやすいもので構成されており、曲間では氏自身が曲の解説を行った。プログラムには曲目解説を掲載している演奏会が多いがそれには掲載せず、敢えてステージの上で聴衆に語りかけることで、岡村氏と聴衆が一体になるような感じであった。毎年このコンサートを楽しみにしている聴衆が多く見受けられるのは、奏者と聴衆との垣根のないコンサート作り、そして氏の人徳によるところが大きいのではないだろうか。
　1曲目から氏の豊な響きが心地よく、ホールを包み込んでいく。何かの折に耳にすることは多くても、じっくりと演奏を聴く機会の少ない名曲たちが、岡村氏のフルートによって、生き生きと奏されていく。　特に印象に残ったのは、ゴーベールの『ソナタ 第２番』とドップラーの『ハンガリー田園幻想曲』の２曲。フランスのエスプリ香るゴーベールでは煌びやかな音色、どこかしら懐かしさを感じさせるドップラーでは重厚感のある響き、と全く違う音色が要求されるこの曲を、対比づけるように見事に吹き分けていた。

編集部

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